清和だより

     第 4 号

「プシュケ」について  パート3       院長 小濱 卓司

 自分の夫をいまだに見たことがないプシュケ。夫は隠れているのが好きだと言って、姿を見せてくれという妻の願いを聞き入れませんでした。そして、「私はただお前が愛してくれさえすればよい。そして神としてより、お前と同等の者として愛してもらいたい」と言われプシュケは気が休まり、悦んで過ごしていました。
その内に今の身上を両親や姉達に見せて悦んでもらいたいと思うようになり、ある夜夫にその悲しみを訴えました。夫は渋々姉達を招くことを許しました。ゼビュロス(西風)にそのことを話すと、早速谷を降りて姉達を連れてきました。姉達は豪華なもてなしを受けすっかり満足し、その上妬ましさを感じました。そして、色々な質問をして夫はどんな人かと興味深く聞きました。執拗な問いに隠しきれず、夫をまだ見たことがないと言うと、「恐ろしい怪物と結婚するはずだった。それは大蛇でプシュケをその内に食べてしまうのだろう。食べられる前にその大蛇を寝ている内に退治なさい」と小刀を渡しました。姉達が帰ってからプシュケは夫が寝ついた所を見てそっと起き上がり、明かりをつけて夫を見ました。怪物どころではなく、この上もない美しい神様で黄金の髪の毛に白い首筋、紅の頬に肩には露に濡れた二つの羽が白く光っていました。

近づいたところ蝋燭の蝋の滴りが神様の肩に落ち、エロスは目を覚ましてしまいました。エロスは飛び去り、プシュケに別れを告げました。エロスを追って窓から落ちて倒れていたプシュケは少し落ち着いて辺りを見渡すと、宮殿も花園も消えていました。夜も昼も食事も摂らずエロスを捜し歩きました。或る高い山の頂に神殿がありました。此処に夫が居るのではないかとその中に入ってみました。
果たして、プシュケは再びエロスに会えるのでしょうか?次号にて、プシュケの神話は完結します。皆様、お楽しみに。                          

 ソッキ作 『アモルとプシュケ』

 

 
介護保険説明会を開催して  

介護保険法施行を目前に控えた平成12年2月26日午後4時から、介護保険導入についての説明会を開催させていただきました。参加者数は224家族(計300名)にのぼり、その反響の大きさ、関心の高さを痛感いたしました。行政側から詳細で具体的な見解が示されないため、説明は概要のみに止める所存でしたが、安易な対応であったと反省しております。
参加者の関心が高かった事項は、以下の3点でした。

@介護保険を使った場合、負担額が増加するのか低減するのか。
A医療保険と介護保険との相違点及び損得は。
B介護保険を適用した場合でも入院継続が可能なのか。

今後、さらなる情報収集に努めて最新情報をお知らせできるように心がけてまいりたいと思っています。                        (事務長 小宗安正)

電子メールの利用について
 
技術の進歩は目覚しく、遠く離れた者同士のコミュニケーションの手段として、今や、手紙や、電報、はたまた電話までが、電子メールにとって代わろうとしています。電子メールは一般にはEメールと呼ばれていますが、当院においても院長が早くからEメールの利点に注目し、今回入院患者の皆様とご家族の間を結ぶ「希望の架け橋」として運用が開始されました。
 まずここで、返信されたご家族の声をご紹介しましょう。
「看護スタッフの皆様へ。今年は花粉が多く、通勤にご苦労様です。今日はお風呂に入れていただいたとか、気持ちが良かったことでしょう。ありがとうございました。メールをいただきますと、とても安心でほっと致します。とても良いアイディアと、私の周りの方達と話しております。全国でも珍しいのではないでしょうか。」(原文のまま)
 以上の様な大変うれしい返信をいただくと、スタッフの日々の苦労も報われる思いが致します(逆にお叱りの声をいただく場合もありますが)。
 Eメールはこのように、早く、確実に情報が伝達され、又、返信としてご家族の生の声が速やかに反映される等、情報伝達手段として優れたものと言うことができます。又、画像などもメールに添付して送ることもでき、記録として保存されるため、受け取った側の記憶に残る伝達手段ともなるのです。
 Eメールが、ご家族と入院患者の方々を結ぶ「希望の架け橋」として早く定着され、又当院の良きセールスポイントとなることを望んでいます。
                              (医療相談室長 日下雅美)

 

   

LTニュース

回想法に茶道を導入!院内で野点を楽しみました

     お雛祭りの頃、回想法に茶道を導入し、おやつタイムにお茶会を開きました。五感を刺激し、季節感を大事にしながらコミュニケーションを図る手法の回想法に茶道はぴったりだと考えたのです。お茶に丁度いい畳の部屋も院内にはあるのですが、車椅子の患者さんも参加できるよう広々と会場をとり、デイホールでりゅうれい(立礼)の形にしました。

のだて(野点)風に梅の花を生けた紅い傘の下、琴の音のBGMで薄茶のてまえ(点前)を楽しみました。今回の点前は講師(常任の講師を、裏千家茶道準教授の事務部主任にお願いしています)に一任し、メンバーは拝見役での参加です。参加者の流派はそれぞれですが、リラックスした雰囲気の中無礼講で和気あいあいと進みました。講師の亭主に傘に飾った短冊のこと等質問も出て、リーダーやサブリーダーの回想の促しも不要なくらい娘時代の話に花が咲きました。
『静かで清々しい気持ちになれた』と異口同音の感想の他に『畳の部屋での茶会にも参加出来るようリハビリを頑張ってやりたい』という感想も出ました。今までの回想法施行時と同様に、写真やビデオで参加メンバーの表情を追い、会話の記録等もとっています。 

コミュニケーションの状況、ADL(日常生活動作)の吟味などを始めとし、看護部とも検討を重ね参加メンバーの入院生活の変化に注目してゆきたいと考えています。このような複数部署での合同の試みも回想法の目的のひとつといえます。 

(注) 立礼とは、1872年(明   治5年)に玄々斎千宗室   が考案した椅子式点前

 

 

レクリエーション委員会より

 節分会を終えて 

去る1月29日に節分の催しが行われました。今回は男性職員扮する鬼、太鼓、御囃子等が各病棟を廻り、患者さんに豆(布球)まきをしていただきました。
鬼のお面や金棒に迫力があったためか、鬼の登場とともに怖がっている方もいらっしゃいましたが、鬼が倒れるふりをする度に笑いが飛び交いました。
新館病棟では各病棟で趣向を凝らしました。本館病棟では地元の伸栄小学校生徒約30名の演奏がありました。大太鼓、木琴、ハーモニカ等いろいろな楽器の音色が病棟いっぱいに響き渡りました。会場にいらっしゃれなかった患者さんも、ベッドの上で子どもたちの演奏を楽しんでおられました。
曲目は「民謡メドレー」で患者さんにも懐かしく親しみのある響きだったようです。演奏後、子どもたちは自然と患者さんの輪に入り、お話や握手をして交流を図っていました。
病院全体に好評を博した節分でした。     (レクリエーション委員長 小川剛)
 

〜 レク行事日程 〜

5月 2日(火)  端午の節句
6月10日(土)  音楽会  
7月 1日(土) 七夕会

   〜編集後記〜
季節はめぐってまた春。十数年振りに雨に見舞われた今年の花見会でしたが、バスの窓越しに見える雨に濡れた桜も風情があるものだと感じました。
プシュケ第1号が発刊されてから1年が経ちました。患者さん、ご家族、そして職員の情報交換の場として誕生しましたが、役割を果たしているのでしょうか?直接、皆さまのご意見をうかがえるとうれしく思います。右記のEメールアドレスにもご意見をお寄せください。

 

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